Chapter 1 腕時計とファッション
腕時計はただそれだけでも美しい。しかし、それは腕に着けて初めて本来の存在感を主張する。そしてファッションとセッションすることで初めて自分らしく着けこなせるのだ。
TUDOR
チューダー/ブラックベイ P01
SSケース、42mm径、自動巻き。38万8000円/日本ロレックス 03-3216-5671
チューダーは、1950年代以降アメリカ海軍にダイバーズウォッチを納品してきた実績から、その後継機として’67年にプロトタイプを開発した。コードネームは「コマンドー」。だが定番化されることなく、マニアの間では“幻の時計”と呼ばれていた。これが半世紀を経て、現代に甦った。
ラグ部分を覆う特徴的なカバーは、元はベゼルの分解メンテナンスをしやすくするための仕様だったが、この上部を引き起こし、回転ベゼルのロック機構に置き換えた。4時位置のリュウズや風合いの漂うレザーとラバーを使用したストラップも当時のスタイルをリアルに再現する。
ミリタリーのDNAを秘めた
ダウンジャケットと腕時計との共演
腕時計SSケース、42mm径、自動巻き。38万8000円/日本ロレックス 03-3216-5671、ダウンジャケット12万8000円/ストーンアイランド、パンツ1万6000円/トゥモローランド(ともにトゥモローランド 0120-983-522)、ニット3万円/フォンデル(エストネーション 0120-503-971)、スニーカー2万円/ミラード バイ パトリック(ディアゲスト 03-6452-6855)
軽くて暖かいダウンジャケットにスウェットパンツ。そんな着こなしに馴染むのが、チューダーの「ブラックベイ P01」だ。
軍用時計という出自を踏まえて、今回主役に選んでみたのはストーンアイランドのオリーブグリーンのダウン。気取らず、気負わず、肩肘張らずに身に着けられる。まさに日常に溶け込むようなタイムピースといえるだろう。