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ロジェ・デュブイの本気が見える“沈黙の数カ月”

しかし空山基が提案した“高いハードル”は、スイスにとってはかなり“高い壁”だったようで、プレゼンテーションに対するスイス本社のマニュファクチュールからの回答には数カ月を要した。ロジェ・デュブイの担当者たちは、空山基の芸術的な世界を完璧に理解し、どうやって時計に取り入れるべきかを議論していたのが理由だった。

ロジェデュブイスーパーコピー エクスカリバー スパイダー ピレリ オートマティック スケルトン RDDBEX0705

タイヤメーカー「ピレリ」とのコラボレーションは2種。このモデルは最終戦となるF1アブダビGPの優勝タイヤをストラップ素材に使用する。アクセントカラーはホワイト。
ef.:RDDBEX0705
ケース径:45.00mm
ケース厚:14.02mm
ケース素材:チタン(ブラックDLC)
防水性:5気圧
ストラップ:ラバー
ムーブメント:自動巻き、Cal.RD820SQ、約60時間パワーリザーブ
仕様:ジュネーブシール
限定:世界限定88本

エクスカリバーコレクションは、クリーンなラインとシャープなノッチが特徴の、ストレートでシャープな時計だ。ここに空山基の曲線美をどうやって融合させるか、スイス本社のマニュファクチュールは徹底的に考えた。たとえば空山がデザインした星形ブリッジを作るためには、機械加工と仕上げの方法を見直す必要があり、チタン製のケースとブレスレットを完全に磨き上げるのも難易度が高いプロセスだ。空山の世界観を理解し、時計に落とし込むことは、じっさいに実現可能なのか? その検討に時間を要したわけだ。

難解だったのは、やはりマイクロローターのモアレ表現だったという。それこそ数カ月間の間、ロジェ・デュブイのラボでは、素材や装飾、ローターの回転、仕上げといった完璧な組み合わせを見つけるために、何度も設計と試作を行ったという。なにせモアレを引き起こす目の錯覚は、コンピューターでシミュレートできないからだ。そのため、沢山の試作が必要となり、数カ月間の沈黙が生じてしまったというのが真相である。

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